「在学中、父と将来のことや資格のことを話す機会がありました。父は会計学科出身というのもあったのですが、税理士や会計士の仕事は、広い意味で経営環境をまとめていくお手伝いをするよね、という話になりまして。それで会計事務所を目指すことになりました。私は札幌から東京に出てきていたので、働きながら学ぶという選択を決意しました。就職情報誌を購入して、一社だけ連絡をとったのです。それが当社でした。入社をしてかれこれ約20年。有難い出会いだなと思います」と語る。

会計事務所は会計、税務以外にも登記のことなど経営にかかわる課題は広く深いです。ですから、お客さんから相談をされると有難いですね。

今も変わらぬ入社後からの想い

「今でも変わらない心構えですが、入社当時はただひたすら仕事を覚えたい気持ちが強かったですね。最初の一年間は仕事の展開に追いつくことに一所懸命。2年目には仕事への理解が進む瞬間を楽しみはじめました。3年目にお客さまにお応えできているかなと思う瞬間がうれしくなります」。「会計事務所は会計、税務以外にも登記のことなど経営にかかわる課題は広く深いです。ですから、お客さんから相談をされると有難いですね。”担当の範囲じゃないんだろうけど…”とおっしゃっていただけることがありまして、これがお客さまとの関係性の理想だなと考えています」とうれしそう。

先輩からいただい教えをどう残すか

「社内もずいぶんと環境がかわりました。当時(2000年はじめ)は事務所にはPCが申告用に数台でした。みなさんがPCを使う時間を有効活用しなければ、と思って不要のキーボードをもらって、ブラインドタッチの練習を家でしていました」と笑う。「モノを調べるときにも書籍に相談するようにしています。調べ方、というものを大切にしたいんです」。「社内の先輩から教えていただいたことを、どのように会社に残し、伝えていくか。ここも思案のしどころです。気持ちの出し方は、ひとそれぞれなのだけれども、伝えていかないといけないこともある。そしてその時には、自分の足りないところも自認している必要もあります」。

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多様化する中での、仕事の愉しみ

FintechなどIT化は進みますが、自動化だけでは完結しない部分もでてくるでしょう。話の流れ、場の流れ、文脈で判断することの大切さがますます重要視されていきます。これこそがひとが仕事に関わる価値だと思います」と前を向く。「これからの世の中には多様性が求められます。ですので、自分はどうありたいのか。それを問いかけることも仕事の愉しみ方かもしれませんね」と語る。?

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ゴールのなき日常で成長をしていく

「子どもが中学生になってサッカーに夢中になっています。それを考えるとあっという間の時間でしたね。私も中学生時代はサッカー部でしたが、いま息子とかけっこをしたら負けるんだろうなぁ。負けたくないけど」と笑う。「成り行きに任せると会話が少なくなっていく年齢ですから、子供には関わり、会話を深めています」「いま携わっているこの仕事にはゴールがないんですよね。社内のみんなも常に学んでいます。追い悩み、ですね」と微笑む。

仕事道具への想い(お客さまのための情報収集)

決算書をくみ上げた時のサインが社内確認でありまして、筆ペンで行っています。文房具好きで万年筆もそろえているのですが、筆ペンはいわゆる普通の筆ペン。リセットするというのでしょうか。よくしてくださる弁護士の先生が、ご多忙にもかかわらず給水式の万年筆を利用されているんですよね。手をインクで染めて。リセットとおっしゃったんです。そのリセットという語られた佇まいに憧れて、わたしも仕事の気持ちを新ためています。